シーバスフィッシングという魚は非常に偏食家で、季節やベイトによって様々なパターンが存在します。
そのパターンを見極め、ベストなルアーを選択し絶好のポイントを攻めることがシーバスフィッシングの魅力!!
そんなパターンの中で、もっとも難しいと言われるのが
しかし、ランカーサイズのシーバスが釣れると言われるのもサヨリパターンであり、是非ともマスターしておきたいところなんですよね。
そこで今回は、難攻不落の【サヨリパターン】の攻略法について解説していきたいと思います。
- サヨリパターンの特長
- サヨリパターンのポイント
- サヨリパターンの釣り方
- サヨリパターンに有効なルアー
サヨリパターンとは?
サヨリは春から夏にかけて沖で産卵しているため、シーバスが捕食しているのは主に
下顎が突き出るような形をしていて、見た目はダーツの矢!
シーズン初期にベイトとなるのは、いわゆる【エンピツ】と呼ばれる15cm前後のサイズがほとんどです。
しかし最大で40cmほどまで成長するため、それを狙うシーバスも80cmクラスがバイトしてくることはザラにあります!
このためライトタックルで挑むのは厳しいので、引き寄せるパワーがあるタックルを準備しておく必要があります。
なぜ難しいと言われるのか?
ボイルが発生しても、全くルアーに反応しない事が多いのがサヨリパターン。
考えられる理由は2つ
- サヨリの行動
- サヨリの形状
この理由から、一つの結論が導き出されます。
理由1 ・サヨリの行動
サヨリは群れで行動する魚ですが、その群れ方は独特です。
イワシなどの群れは大きな塊のように集まり全員が同じ方向へ向かって逃げますが、サヨリの群れは広く浅く集まり逃げる方向もバラバラ…。
群れているというより
理由2 ・サヨリの形状
イワシの様な形ならシーバスは頭から捕食します。
しかし、下顎が突き出ているサヨリは頭から食べると喉に刺さる危険があるんですよね?
本能的に察知したシーバス達は、ほとんどが正面から襲う事ができず
結論
一定方向へ向かって泳いでくれれば後ろから追いかけて食べれば簡単ですよね?
しかし向きも逃げる方向も違う群れとなると、シーバスの心理としては何処から狙っていいか分からないって事なんです。
ルアーフィッシングでは目立たせる事が大事なんですが、バラバラの群れの中では
サヨリパターンのポイント
早い場所で9月頃から始まるサヨリパターン。
回遊魚では無いため行動範囲は狭く、ベイトが溜まりやすいのは港湾部や河口そしてサーフ。
つまり
しかも水深が30cm程度の場所で溜まる傾向があります。
なぜなら、ここまで浅いと大型のシーバスが入ってくることが難しいため身を守るには最適な環境だからなんです。
ですが、サヨリとしても身を守るだけでなくエサを捕食しなければ生きていけないのが現実。
主にプランクトンを食べているサヨリにとってもエサの流れは重要で、流れが無い場所では群れはバラけてしまいます。
つまり、サヨリを狙うシーバスの行動は
上げ潮と下げ潮
潮が上下する時もチャンスタイムとなります。
上げ潮で水位が上がれば、今まで浅瀬だった場所に大型シーバスも進入することが可能になりますよね?
逆に下げ潮で水位が下がれば浅瀬は干上がってしまい、サヨリたちは水深のある深場の方へと移動しなければならいからです。
この潮の上下の時に起こる流れの速さと強さがシーバスの活性を上げる事となり
サヨリパターンの釣り方
狙うレンジは
それ以下のレンジを探る必要はありません!
デイゲーム
サヨリの群れは目視出来ます。
潮下へとキャストし群れを追い越すような感じでファーストリトリーブで巻くのが有効。
ナイトゲーム
群れがあまり動き回らなくなりますのでスローリトリーブや流れを利用したドリフトが有効となります。
ランカーサイズのシーバスを狙うため
10cm以下のルアーになると途端に喰いが悪くなったり、喰ってきてもサイズが小型だったりするからです。
ボイルが起こったら
イワシを捕食しているシーバスは、ボイルが起こると入れ食い状態になりますがサヨリパターンでは簡単にはいきません!
投げ続けてもヒットどころかチェイスすらしてこない事が良くあるのが現実なんですよね。
考えられる理由は
ボイルが発生しチャンスタイムに突入すると、どうしても
リールを巻くスピードが速くなってしまいませんか?
本来、サヨリという魚は泳ぐスピードが速いため群れと同調させると逆効果と考えられます。
となると、むしろボイル時は遅い方が目立つんですよね?
このため、有効になるアクションは
サヨリパターンに効くルアー
サヨリパターンのイイ所はルアーが何種類も必要ない事です。
マッチザベイトの基本を押さえるとシルエットは
潜る必要がないためフローティング系があれば十分です!
ダイワ(DAIWA) シャローアッパーSLIM
ダイワ製で、表層付近を攻めるならコレ!
細身のシルエットに加え、リップレスで内部構造により飛距離も出せるのが特徴。
タックルハウス(Tacklehouse) ノードF
タックルハウスから販売されているフローティングミノー。
あまり派手に泳がない事が重要で、サヨリパターンにマッチしたルアーと言えます。
ジャクソン(Jackson) アスリート17F
ジャクソンから販売されているフローティングミノー。
自重の重さと、抜群の飛行姿勢も相まって飛距離はナンバーワン!
シルエットもマッチしているため、一押しルアーです。
まとめ
釣り人にとっての夏~秋にかけてがベストシーズンと言えます。
特にルアーフィッシングを趣味にする方にとって、いつかは釣りたい獲物が
その中でも、最も難しいとされるサヨリパターンを攻略するのはルアーマンの夢ではないでしょうか?
もう一度、サヨリパターンの攻略をまとめると
- サヨリは後ろから誘え
- サヨリは浅瀬に潜む
- 群れの中で目立たせろ
- ルアーはスリムでロング
ぜひとも、ランカーシーバスを釣り上げる参考にして下さい!
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