春になり水温が上がってくると本格的な釣りシーズンの幕開けですが、小魚の接岸には少し早い地域もあります。
そんな時に、フィッシュイーターであるシーバスが捕食している獲物は【バチ】と呼ばれる生物。
釣れるシーバスも比較的小型のモノが多く、初心者でも釣りやすいため数も狙える事がアングラーを虜にする魅力と言えるでしょう。
春シーバスの定番パターンでもありますが、狙い方には少しコツが必要なんですよね?
そこで今回は、春先に起こりやすい【バチパターン】の狙い方について解説したいと思います。
- バチの特徴
- バチパターンのポイント
- バチパターンの狙い方
- バチパターンに有効なルアー
バチパターンとは
【バチ】とは、エサ釣りをしたことがある方なら馴染みが深いと思いますが、イソメやゴカイなどの環形動物の総称。
体が環状の柔らかい体節に分かれた生き物たちで、簡単にいうと
普段は海底の泥の中で生活していますが、産卵期になると海面へ浮上してくる【バチ抜け】という現象が起こり、それをシーバスたちは捕食します。
バチパターンの時期は?
主に、3月頃から梅雨明けぐらいまで続くバチ抜け。
バチの産卵時間は夜になる為、バチパターンが成立するのはナイトゲームが基本です。
イワシが接岸してくるまでは春の最強パターンとも言えるほどの破壊力で、特に30~50cmクラスのシーバスたちは狂ったように捕食します。
その為、ターゲットとなるのは小~中型のシーバスがメイン。
しかしこの時期、沖での産卵を早めに終えた大型シーバスが戻ってきている可能性もありますので
不意の大物にも対応できるよう、シーバス専用タックルを準備して挑みましょう!
バチパターンの種類
環形動物の総称であるため、サイズは3cm~10cmと様々で動きにも違いがあります。
主にバチパターンで見られる動きは
- ジグザグに泳ぐ
- その場でクルクル回る
クルクル回っているバチは非常に狙いが難しく、ぶっちゃけ釣りにくいのが特徴なんです。
なので、バチパターンをルアーで狙う場合はジグザグに泳ぐバチを意識する事が重要となり、それに近い動きを演出する事が釣果アップへと繋がります。
バチパターンのポイント
海底が泥状なら何処にでもいる可能性がありますが、バチ抜けは毎日おこっている訳ではありません。
大事なのは
バチ抜けの条件
大事なポイントの一つである光の存在。
バチは明るさで産卵のタイミングを決めていると言われ、常夜灯はもちろんですがもっと重要な要素は月明りなんです。
理想は
月明りというものは、生物を惹きつけるような不思議な光なんですよね?
特に満月となると大量のバチが浮上することが多いんです!!
バチ抜けが起こる場所
もう一つの大事なポイントが流れの存在。
魚と違い遊泳力のないバチは、卵を遠くへ運ぶためには潮の流れを利用する必要があります。
この為、横方向の流れだけではなく縦方向への流れが加わることがベストな状態。
つまり
しかしバチ自身は早い流れに逆らえる遊泳力はなく、潮のヨレた部分に溜まりやすくなります。
となると、狙うシーバス達が潜んでいる可能性が高いのは潮のヨレている暗い部分という事になるんです。
バチパターンの狙い方
これまでの解説からバチパターンが起こりやすいタイミングは
しかし表層で確認できる場合は問題ないのですが、厄介なのはバチが目視できる位置まで浮いていなくても【バチ抜け】は起こっている事なんですよね?
いない訳ではなく、見えないだけなので
バチパターンの誘い方
スローリトリーブが基本。
もっと言うなら、水面を漂う姿を演出する為
遊泳力のないバチを演出するためにはファーストリトリーブは絶対なし!!
だだし、ジグザグ系のバチなら目立たせるためにミディアムリトリーブはあり!!
2秒でリール1回転ぐらいを基本スピードとしましょう。
フローティング系で狙うなら、流れの上流にキャストし巻かずに流れにのせる
合わせ方
ターゲットが小型である事と簡単に捕食できる獲物であるため、シーバスのバイトは激しくありません。
手元に伝わるアタリは、『コツン』という小さなアタリが多くなりますので
ロッドに魚の重みが感じれるまで我慢して、しっかり乗ってから合わせを入れるのがコツ。
簡単に合わせる方法としては、ロッドを寝かせたままリールを巻き、アタリを感じても巻き続ける
柔らかめのロッドを使用していれば、ほとんどオートフッキングしてくれるため簡単ですよ。
バチパターンに効くルアー
マッチザベイトが大事で、注意点は2つ
- カラー
- サイズ
ぶっちゃけバチパターンの場合、ルアーカラーは
そして、サイズは7~10cmが基本となります。
ジャクソン(Jackson)にょろにょろ 悶絶バチ
バチ抜けにはコレっ!
持っておけば間違いないルアーが【にょろにょろ】です。
飛距離も出て表層を漂う姿はまさにバチ!
ダイワ(DAIWA)モアザン キャロット
大手メーカーのダイワさんが、自身を持って送り出すシーバス装備である【モアザン】。
その中でもバチパターンに特化したルアーが【キャロット】。
アムズデザイン(ima)アルデンテ
バチパターンの秘密兵器のルアー。
飛距離はイマイチですが、表層を狙うなら最強といえるのが【アルデンテ】です。
まとめ
海底に泥があればバチはいます。
つまり、どの場所でも成立するパターンであり何処でも狙えるのが【バチパターン】の特徴。
時合が絞りやすい事から、初心者でも狙いやすいのもメリットと言えるでしょう。
もう一度まとめると
- 春先では最強パターン
- 月明かりが多い満潮時が最高
- 潮のヨレた部分にシーバスは潜む
- スローに巻いて誘う
- 強い合わせは必要ない
是非とも【バチパターン】をマスターし、シーバスを爆釣しちゃってください。
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