釣りの醍醐味の一つが
そのためには【魚の正しい締め方と持ち帰り方】というものがあり、間違ったやり方をしてしまうとせっかくの新鮮な魚が美味しくなくなってしまいます。
家族にお土産として持ち帰ったのに
スーパーの方が美味しい
なんて言われたら最悪ですよね…。
基本的には
- 釣ったらすぐに締める
- 氷を入れたクーラーボックスで持ち帰る
この2点を守れば大丈夫ですが、魚種やサイズによって様々なやり方があります。
そこで今回は【釣った魚を美味しく持って帰る方法】について解説していきたいと思います
魚を占める理由
魚のうまみ成分の中にはグルタミン酸やイノシン酸といったアミノ酸成分があり、これらを同時に摂取する事でうまみは倍増します。
このうち、グルタミン酸は最初から魚の体内にある成分ですが、イノシン酸というのは生きた魚には含まれず死んでから身に含まれるアデノシン3リン酸が分解して作られる成分なんです。
しかし、アデノシン3リン酸は
つまり、堤防で暴れたりバケツで泳ぎ回ったりする事でうまみ成分の一つがどんどん失われていくという事!
だから、魚が釣れたらすぐに締める必要があるんです。
魚の締め方
主にサイズによって様々な締め方があります。
魚が目を回して口をパカッと開いたら、ちゃんと締められた合図。
氷締め
サビキで釣れる小型のイワシなどに有効な締め方。
数が多く釣れると、いちいち1匹ずつ締めていてはキリがないし時間がかかりますよね。
そこで、クーラーボックスに海水を入れ、砕いた氷を混ぜて【海水氷】を作ります。
釣り上げてハリを外したら、まとめて冷水にぶち込むだけでOK!
急激な温度変化で魚を凍死させ、さらに鮮度も保てるので一石二鳥な締め方。
サバ折り
中型のアジやサバなど、体高のない細身の魚に有効な締め方。
相撲の決まり手でも有名ですので知っている方も多いと思いますが、簡単に言うと
魚の背中側から首のあたりを掴み、反対の人差し指と中指をエラに突っ込みます。
そのまま頭を後ろに反らせるようにして『ボキッ』と行きましょう!
これで背骨が折れて心臓とエラを繋ぐ血管も切れます。
あとは、海水を入れたバケツに頭から突っ込み血を抜けばOK!
活け締め
スズキやクロダイなど体高のある中型魚に有効な締め方。
エラからナイフを入れて
さらに、尾びれの付け根も骨ごと斬り込みを入れる事で血を抜けやすくします。
その後、海水を組んだバケツに頭から突っ込んで血を抜けばOK!
最も一般的な締め方ですので覚えておきましょう。
ベテラン釣り師はナイフを使いますが、初心者には【ハサミ】の方がやりやすいと思っています。
神経締め
ブリやヒラマサなどの大型魚に有効な締め方。
専用の鋼線を使用し
大型魚は脳が死んでも自律神経が生きていると暴れたり痙攣したりする事があるため、それを抑える必要があるんですよね。
魚の背骨の真上には、小さな穴が空いていて脊椎が通っています。
そこに鋼線を通して痙攣しなくなるまで抜き差しし、針先に薄ピンクの液体が付いていたら締まった証拠。
やり方には
- 目の間から刺す
- 頭を切り落として刺す
- 尾びれを切り落として刺す
切断したほうが脊椎を狙いやすのですが、鮮度は落ちてしまいます。
しかし、ピンポイントで狙うには経験が必要ですので
漁師クラスなんかは簡単にやっちゃうんですよね…。
美味しい魚の持ち帰り方
氷を入れたクーラーボックスに入れて持ち帰るのが基本ですが、この時の注意点として
なぜなら、直接氷に触てしまうと身が硬直したり変色したりして美味しくなくなってしまうからです。
注意点として、冷気は上にあがらないので魚を下側に入れる事!
そして、魚のサイズによって持ち帰り方は変わります。
- 小型の魚はビニール袋に入れる
- 中型の魚はタオルや新聞紙に包む
- 大型の魚は海水氷の中に入れる
特に大型魚の場合、帰宅中に体の中の血も抜け続けるのでオススメですが、必ず海水を使う事が大事!
魚の体には浸透圧というものがあり、真水につけてしまうと身がふやけて美味しくなくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
以上が、釣った魚を美味しく持ち帰る方法です。
もう一度まとめると
- 鮮度を保つために締める(即死させる)
- 魚のサイズでいろんな締め方がある
- 持ち帰る時はクーラーボックスは必須
- 氷が直接触れるのを避ける
せっかく自分で釣り上げた魚ですので、美味しく頂くのが魚への最低限の礼儀ですからね。
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