魚の口にハリを掛けただけでは釣れるとは限りません
足元まで寄せてきて、魚を陸に上げる事で初めて『釣れた』と言えるんです
しかし単純にリールを巻くだけでは寄せる事は難しく、陸に引き上げる瞬間に逃がしてしまう事も多いと思います
確実に魚をキャッチするため大事なのは
そこで今回は【掛けた魚を逃がさないコツ】を解説したいと思います
魚とのやり取りのコツ
釣りを楽しむ者にとって、最もエキサイティングな瞬間!
特にロッドが大きく曲がるほどの大物とのファイトは、一度体験したら病みつきになるほどの魅力を秘めています
やり取りの基本は
ロッドとラインとの角度を90°に保つこと
こうする事で、ロッドの反発力とラインの強度を最大限に活かすことが可能
20cm以下の小型の魚の場合
小型の魚は遊泳力が弱くロッドを立てるだけで寄ってきます
そのまま
これだけで常にラインにテンションがかかり、バラシもなく足元まで寄せる事が可能です
しかし
アジやイカなどが掛かった場合、口や身が切れてしまう事もあるのでラインのテンションが抜けない一定のスピードをキープするように
強烈な引きを見せる魚の場合
青物などは、一瞬で数十メートル沖に逃げる事があります
場合は無理に巻かずに
この時、リールのドラグが緩すぎるといつまでたっても泳がれてしまい、キツすぎるとラインブレイクの原因となります
コツは、ロッドがしなるぐらいに微調整しながらファイトしましょう
巻き取られた糸がヨレてしまう原因となり、最悪ライントラブルの原因となりますので引きが弱まるまで耐える事
左右に泳がれた場合
口にハリが掛かった魚は、右に左に泳ぎ必死の抵抗を見せる事もあります
その場合は
つまり、魚が右に逃げようとしたらロッドを右に倒し、魚が左に逃げようとしたらロッドを左に倒しましょう
暴れないように逆方向に倒してしまうと、ドラグが引き出され負担が大きく寄せにくい状況になってしまいます
その際もラインにテンションがかかるように注意する事!
ただし
潜られてしまうと引き出すことが困難となり、なによりラインブレイクの原因になりますので先の状況次第では逆方向に倒しましょう
ジャンプする魚の場合
シーバスやシイラが見せる激しい抵抗の中には、水面からジャンプする『えら洗い』という行動があります
水面から出た瞬間に抵抗が激減しラインテンションが抜けたり、鋭いエラブタでラインを切られたりしてバラシてしまう可能性が高くなります
対応策は
エラ洗いの直前には水面に向かって急浮上する予兆がありますが、慣れないうちはファイト中にロッドを下げておく事で対策しましょう
魚が派手にジャンプする姿は見た目にも興奮しますので
ポンピングは古い?
ひと昔前は【ポンピング】というやり取りが主流でした
- ロッドを立ててしなりを利用し寄せる
- ロッドを下げながら寄った分の糸を巻き取る
- これを繰り返す
昔のリールは内蔵されたギアの耐久性が強くなかったため有効でしたが、現在のリールに内蔵されたギアは高強度が多いのが現実
むしろ、ロッドを下げた時にテンションが抜けてしまいバラシやすい事から
船で沖へ出て『マグロを狙う』なんて場合以外では必要ないと思います
魚の取り込み方のコツ
足元まで魚を寄せたら最後の仕上げ
寸前で逃げられないように、しっかりとキャッチするのが【取り込み】です
釣り場がサーフなら、そのままずり上げる事もできますが
要するに『アミですくう』って事
20cm以下の小型の魚の場合
サビキやちょい投げで釣れる小型の魚は、タモを使わずにロッドのしなりを利用して抜きあげる事が可能
やり方は
- 道糸と仕掛けの結びめまで巻き上げる
- ラインが放出しないようにスプールを指で押さえる
- ロッドを曲げ込み一気に水面へ跳ね上げる
このままロッドの反発力で自然に陸まで上げる事ができます
ただし、水から出ると浮力が無くなり魚の重みがモロにタックルにかかってきますので、ラインブレイクやロッドの破損の可能性もあります
安全に行くならタモを使いましょう
タモに入れる前にしっかり弱らせる
やっと取れる!
と、思った瞬間が一番危険!
魚に余力が残っていると、土壇場でテトラや堤防の隙間に潜られてしまう事もあります
このため、沖のやり取りで確実に弱らせる事はもちろん
エラ呼吸の魚は、水中以外で空気を吸い込むと大幅に体力を消耗します
我々、人間と逆と考えれば解かりやすいですよね
タモは魚の進行方向で構える
魚は尾びれで泳ぐため頭の方向にしか進みません
このため
ちなみに、イカは下に潜りながら逃げるケースもありますので頭部の下側に構えるのがベスト
入れる時は、タモは固定しロッドを動かしてタモへ誘導するようにしましょう
タモに入った事を確認したら、いよいよ引き上げます
この時、応援団の旗みたいに持ち上げるのはNG!!
上げ方は
魚は素手で触らない
基本的に、魚を素手で触るのは危険です
堤防から釣れる魚にも
中にはタオルやグローブでつかむ人もいますが、鋭いヒレは簡単に貫通する恐れがあります
魚を使う時は
ハリの外し方
釣れた魚を持ち帰るにしてもリリースするにしても、口に掛かったハリは外す必要があります
まず最初に、釣りあげた直後の魚は元気がいいのでトングなどで押さえておく事
ハリを外すには先の細いプライヤーが便利
特に大きな魚の場合は、意外とハリが外れにくくケガの原因になるので
仕掛けに小さな針を使用していた場合、魚がハリごと飲み込んでしまう可能性があります
その場合、無理に外そうとすると魚が死んでしまうので専用のハリ外しを使うようにしましょう
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