お知らせ内容をここに入力してください。

幕末のミステリー『近江屋事件を考察』坂本龍馬暗殺に絡む3人の思惑

にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村

幕末の英雄とされている【坂本龍馬

慶応3年(1867)11月15日

京都川原町通蛸薬師にある『近江屋』に潜伏していた龍馬は、午後8時ごろ十津川郷士を名乗る複数の男たちに襲われ、頭部に脳に達するほどの傷を負いその場で絶命

数々の功績を残した男は、新時代の夜明けを見ることなく31歳という若さでこの世を去りました

同時に襲われた【中岡慎太郎】は襲撃から2日間生存し、中岡の証言などから事件の全貌が明らかにされますが肝心の犯人は不明

現場に残された遺留品から事件当時は新選組が疑われていましたが、元隊士・大石鍬次郎は「見回り組がやったと近藤から聞いた」と証言します

そして戊辰戦争で捕虜となっていた、元見廻組の『今井信郎』の自白により現在では

見廻組の犯行

というのが通説となっています


しかし、多くの幕末ファンや歴史学者の間では未だに論争を呼んでいる

黒幕がいるのではないか?

という話

私の考えは『3人の男たちの思惑』が絡んでいると思っているんです

目次

見廻組【佐々木只三郎】

新選組結成のきっかけを作った【清河八郎】を殺ったのが、この佐々木只三郎

その手口は、編み笠を取って挨拶し、清川も取ろうと紐に手をかけた所を斬りつけるという不意打ちのようなやり方から考えて、暗殺者としての素質も十分

龍馬もいきなり斬りつけられている点から見て、実行犯の1人と考えて間違いないでしょう


犯行の動機は、暗殺の前年におこった【寺田屋】でおこった騒動

伏見奉行の捕り方に囲まれた龍馬は、懐に隠し持っていたピストルをぶっ放し数名を殺傷してしまっているんです

さらに、薩摩藩と長州藩の手を組ませ倒幕の流れを加速させ、ついには大政奉還となり長年仕えてきた徳川幕府は消滅してしまいました

その裏で暗躍していた張本人が坂本龍馬だと聞かされたら?

「今すぐにでも斬るべし!」

そう思っても仕方ありません


ただし、佐々木には功名心というものは無かったようで自身の功績ではなく正義のために剣をふるう人物だったようです

御陵衛士【伊藤甲子太郎】

犯人の遺留品として現場に残された物は刀の鞘と料亭の下駄

これらを「新選組の物だ」と証言したのが伊藤甲子太郎率いる高台寺一派でした


文武両道であった伊藤は、古参隊士である藤堂平助の紹介で新選組に途中入隊してきます

当時、倒幕の動きの中心にいたのは薩摩藩

そこで伊藤は「薩摩の動きを内部から探るため、表向きは組を抜けたことにしておきましょう」と、近藤に提案し同士数名を引き連れて【御陵衛士】を名乗り、薩摩藩と接触を繰り返します

しかし、これは伊藤の策

勤王派であった伊藤は佐幕派の近藤らとは意見が合わず「新選組は潰すべき」と考えていたため、自分を売り込むために薩摩と接触したのではないかと推測されます


そして気になる点が、事件の2日前に近江屋の龍馬のもとを訪ね国事を語り合った後「新選組と見回組が狙っているから気を付けるように」と忠告している事

つまり伊藤は、幕府がまだつかめていない龍馬の潜伏先を知っていたという事になります

薩摩藩士【西郷隆盛】

薩摩藩の中心人物で【維新三傑】のひとり

戦争では、前に出て戦うよりも後ろで戦略を練るのが得意だった策士が西郷隆盛


8・18の政変では会津藩と組んで長州藩を追い出し政権を握りますが、「倒幕には薩摩と長州が手を組むべき」と龍馬に説得され仇敵であった長州藩と同盟を結びます

そして朝敵となり武器が購入できない長州藩のため、薩摩藩名義で武器を買い着々と両藩は戦力を蓄えていきます


しかし、龍馬は土佐藩を動かし将軍慶喜に大政奉還をさせてしまいます

倒幕のために手を組み、武器まで準備させておいて幕府という存在を消滅させてしまった龍馬の行動は、西郷にとっては裏切りとも受け取れます

「振り上げた拳は血を流すまでおろせない!」

というのが西郷の本心だったのです


実際、西郷は恭順姿勢の旧幕府軍をさんざん挑発し戦争を起こすことに成功

その際、西郷の手先となって挑発行為をおこなった【赤報隊】を、用済みとなったとたんに偽官軍に仕立て上げあっさりと見捨てる非情さも持ち合わせている人物でした

私の個人的なシナリオ

寺田屋での捕り物から、それ以降の坂本龍馬動きを危険視した京都守護職・松平容保は、配下に「坂本龍馬を生きたまま捕縛せよ」と指令を出します

この時、容保は殺害を許可していなかったと思います

そして命令を受けた新選組・見廻組は捜索しますが龍馬の居場所は掴めず、毎日もどかしい日々を過ごすことに…。


一方、討幕へ準備が整っていた西郷は龍馬の行動を目障りだと感じていましたが、土佐藩との関係もあり黙認するしかない状態でした

そこで西郷は伊藤を利用します

倒幕を実現する為に坂本龍馬を説得してほしい。

元新撰組であった伊藤にとって、西郷からの信頼を得るための絶好のチャンスと考え近江屋へ向かい龍馬の説得を試みます

しかし龍馬の考えは変わらず、最後に狙われている事を告げたのは「京都から去れ」という警告の意味だったのです


そのまま伊藤は佐々木の元へ

上からの命令は捕縛でしたが、ピストルで仲間を殺られている佐々木は命令違反となってでも、自身の正義のために斬ることを決断します

そこで伊藤は新選組の仕業に見せかけることを提案し、佐々木は犯行後に遺留品を残して立ち去りました

・龍馬を斬りたい佐々木
・西郷に取り入り、新選組を潰したい伊藤
・龍馬が目障りになった西郷

この3人の男たちの利害が一致し、坂本龍馬は命を落としたというのが私の考えです


歴史ランキング
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

生まれも育ちも関西人

釣り・乗り物・睡眠が生きがいなアウトドア派のインドアな男

自分の気になることだけ発信します

コメント

コメントする

目次
閉じる