・けっこう寝たのに、何だか疲れがとれない
・朝起きた時に、背中や腰が痛い
その原因は
『あなたの体にマットレスが合っていないのかもしれません』
そもそもマットレスの役割は
1・適切な睡眠姿勢を維持する
立っている時の姿勢を気にする人はいますが、寝ている時も背骨が自然にカーブする姿勢を取ることが大事なんです。
といっても、睡眠時なんて意識がないもの…。
ではどうなるか?
寝返りが増えて余計な体力を使うことになってしまいます。
2・体圧を分散する
人は仰向けで寝た場合【背中・腰】の部分に体重の80%近くがかかってしまいます。
その負担をうまく分散してあげなければ、肩や腰などに痛みを感じる原因となってしまうのです。
この機能を果たしてこそのマットレスなんです。
しかし、すべての人に最適なマットレスというものは存在しません!!
なぜなら【環境・体格・睡眠状態】には個人差があるからです。
では、どういう基準で選べばいいのか?
使う場所の広さで選ぶ
ワンルームマンションに住んでいる方もいれば専用の寝室がある方など、生活環境はそれぞれ違うと思います。
寝室がない方
起きた後も敷きっぱなしにしておくと邪魔になるのはもちろん、カビやダニが発生する原因となってしまうので、毎日あげることを前提に考え【軽量なシングルサイズ】を選ぶのがおすすめ。
あと、丸めて収納できますが、折りたためるタイプのマットレスの方が場所をとらず、邪魔になりにくいメリットもあります。
「寝る時だけは、ゆったりしたい」
って方は、シングルを二つ並べるなどで対応すれば片付けも楽になりますし、友人が泊まりに来たときなんかにも便利です。
寝室がある場合
寝室があれば邪魔になるって事はないので、折りたたみ機能なんかは必要ありません。
定期的にたてかけたり、片方だけ持ち上げて下にモノを置いて隙間を空ける等、たまった湿気を乾燥させることはできるので【大きいサイズ】を選んでも大丈夫ですし、重量があっても大丈夫。
いろんな種類のマットレスが選べるのがメリット。
しかし、その分お値段も思っていた以上にかかってしまうかもしれませんが…。
マットレスの種類で選ぶ
各寝具メーカーから色んなマットレスが開発されていますので、それぞれの特徴をまとめてみましたので参考に
ウレタンマットレス
合成樹脂でつくられたプラスチックに、ガスを分散させて発泡させたもので【硬質と軟質】があり、マットレスに使用されるのは軟質ウレタンフォーム。
ほかにもスポンジやクッション・ソファーなど、最近ではマスクなんかにも使われていますね。
さらに軟質ウレタンフォームの中でも、密度の違いでN(ニュートン)という単位で固さが分類されます。
75N未満・・・やわらかい
75~110N・・・ふつう
110N以上・・・かたい
低反発マットレス
固さは75以下の軟質ウレタンフォームで、手で押さえると【ジワァ~と沈んで、ジワァ~と戻る】のが特徴です。
体を包み込む様に沈み込むため体圧分散に優れ、どんな体勢で寝ても快適な寝心地をを得ることが出来ます。
厚みのある低反発マットレスで寝ると、まるで『雲の上で寝ている』ような感覚に(^^)/
反面、体重が重い場合はコシの部分が必要以上に沈み込んでしまい【腰痛の原因】になる可能性があります。
さらに、構造上【通気性が悪い】というのも難点で、体を包みこみすぎるため『寝苦しさ』をかんじたり、汗をかきやすい方や湿気の多い地域に住んでいる方なんかはカビ対策が必須となります。
高反発マットレス
先述した低反発マットレス以外は、ほとんどが【高反発マットレス】に分類されています(普通反発なんて聞いたことないし)
名前の通り【反発力が高い=押し戻す力が強い】ため、体がしずみ過ぎず姿勢をキープしやすいというのが特徴。
さらに寝返りをサポートする効果もあり、睡眠中に余計な体力を使わずにすみます。
低反発マットレスにくらべて、通気性もよく耐久性も高く軽量なものが多いです。
デメリットとしては保湿性が低いため、冬場や地域によっては寒さを感じて寝つきにくいという事も…。
表面に凹凸加工がされていない場合は、体圧分散の効果もあまり無いです。
コイルマットレス
コイルというのは、簡単に言うと金属をクルクルと巻いてあるバネの事。
それをマットレスの中に敷き詰めてあるのですが、おもにベッドに使用されるマットレスがコイルマットレスとなります。
ボンネルコイル
コイル一つ一つを金属で連結させてあるため、体を面で支えるような造りとなり、寝心地は固めに感じる方がほとんど。
耐久性が高く、通気性もいいのが特徴でコイル量が増えると値段も上がります。
しかし、連結されているという事は【振動が伝わりやすい】という事となり、誰かと一緒に寝る場合は気になるところ…。
体圧も分散されにくく、重たい腰の部分を中心にU字に沈んでしまうというデメリットがあります。
ポケットコイル
コイル同志が絡み合うのを防ぐため、一つ一つを袋に包んで独立させているのがポケットコイル。
体を点で支えるような造りとなり、柔らかくて包まれるような寝心地が特徴。
体圧を分散しやすく、振動も伝わりにくいため夫婦や子供と寝る場合もストレスを感じにくいと思います。
反面、耐久性と通気性はあまり良くなくコイル量が少ない(450以下)のものはヘタリやすい為、定期的にひっくり返すなどのローテーションが必須です。
高密度連続スプリング
コチラは別格!!
国内大手メーカーの『フランスベッド』のみがライセンスを持つ、特別なマットレスとなります。
コイルが連続で1列に高密度に編み込まれているため【耐久性が抜群に高い】のが最大の特徴。
さらに体圧分散も通気性もよく、まさに『迷ったらフランスベッド』ともいえるぐらいの品質です。
その分、お値段が最大のデメリットに…。
あと寝心地は固いです。
繊維マットレス
金属でもウレタンでもなく繊維・・・つまり糸状の素材で出来たマットレスもあるのです。
最大の特徴は【通気性がよく洗える】という事!
ファイバーマットレス
袋やラップ、釣り糸(PE)なんかにも使われている、合成樹脂のポリエチレンを編み込んで作られたマットレスで、軽量で水を吸収しません。
その為、お風呂場に持って行って【シャワーで洗える】のが最大の特徴で、手入れのしやすさから衛生的に使用することが可能です。
デメリットは、素材のポリエチレンというのは低温には強いんですが、高温には弱いため電気毛布などを使用し、温度が50度以上まで上がると溶けてしまうものがほとんど…。
寝心地も固いです。
パームマットレス
ココヤシの木から取れる繊維で作られたマットレスで、繊維を固めている接着剤も天然のラテックスが多く、体にも環境にもイイ天然マットレスとなります。
通気性がイイのに保湿性が高いのが特徴で、冬でも暖かく眠ることが可能。
さらに、
マットレスの処分って困りますよね??
パームマットレスは、小さく刻んで【可燃ごみ】として処理できるため捨てる時も簡単にできます。
しかし、全マットレスの中でも【ダントツの固さ】となり、畳の上に直接寝ているような感覚になってしまいます。
タイプ別おすすめマットレス
体重の軽い一人暮らしの女性
綺麗好きがおおい女性には、軽量で手入れもしやすいファイバーマットレスをオススメしたいんですが、体重が軽いと固い素材は寝心地が悪いだけ…。
となると柔らかい素材の【低反発ウレタンマットレス】がベスト
ガッチリした体格の独身男性
体格がいい男性は、汗もかきやすい方が多いと思います。
仮に独身でも、マイホームを購入されていて寝室も完備されている方もいるのでは?
そのようなタイプの方には通気性がよく固めの【ファイバーマットレス】や、ベッドで使用するなら【ボンネルコイルマットレス】がおすすめです。
夫婦やカップルで一緒に寝る方
二人分の寝汗を吸収するとなるとウレタンマットレスよりも、コイルマットレスの方がいいと思います。
相手の寝相からくる振動を考えた場合【ポケットコイルマットレス】がコスパがいいです。
余裕があれば【高密度連続スプリング】も検討してみては?
腰痛に悩む方、高齢者
このタイプの方にとっては、体圧分散と寝返りのしやすさが重要なポイント。
【高反発ウレタンマットレス】が一番あっています。
幼児や要介護者向け
【お漏らし】に悩まれている方も多いと思います。
そんな方は、洗えてお手入れが簡単な【ファイバーマットレス】を使用してください。
だだし『薄手の敷布団と失禁マット』を、一緒に使用してください!
固くて水を吸収しない素材のため、体への負担の軽減と床まで浸みてしまう事を防ぐ効果があるからです。
あとは洗って乾かせば楽ちんですよ(^^♪
単身赴任のお父さん
期間限定で、一人でしか寝ないとなると『処分のしやすさ』が一番です。
ぜひ奥様の方から【パームマットレス】を餞別として送ってあげましょう。
試せれば一番!
できる事なら『試着ならぬ試寝』をするべきです!
しかし、寝具の感覚を確かめられる大型店舗となると限られてくるのかなぁ…。(ニ〇リとかナ〇コ)
一つ言えるのは【すべてのモノに安かろう悪かろう】は当てはまるという事。
通販サイトでは1万円以下でもありますが、個人的には2万円以上のモノを検討するべきかなと思いますね。
【しっかりメンテナンスしていれば10年持つも】のも存在しますので、日数で計算すると大した金額にはならないと思いますよ(^^♪
皆さんが快適に眠れますように♪
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